木造平屋建て本屋の北側にプラットホームが連続するノスタルジックな駅舎は、訪れた人々をあたたかく迎えてくれます。
隼駅は、昭和3年以降、昭和5年に若桜駅までの前線が開通する間の終着駅であったため、本屋の他にも乗務員休憩所など、他の駅では見られない建物が設けられていました。
外観だけでなく、待合室内部も当時の姿を良く残しています。2008年(平成20年)には国の登録有形文化財に登録されました。
2009年より、「隼駅まつり」が開催されるようになりました。
バイク専門誌『月刊ミスターバイク』の2008年8月6日発売号で、「8月8日はハヤブサの日」と銘打ち、スズキの大型バイク「スズキ・GSX1300Rハヤブサ」オーナーに「隼駅に集まろう」と呼びかけたのがきっかけとなりました。
発売から2日後にもかかわらず当日は7台のバイクが集まり、以来、ハヤブサ乗りの聖地として隼駅にはライダーが集まるようになりました。
そんな素朴な集まりがあった1年後の2009年、参加者は500名余りと急上昇!人数が多すぎて駅前では集合写真が撮れず、隼小学校のグランドで撮影が行われました。その後も二輪専門誌やSNS等で広がりをみせ、今では多くのライダーが集まる、年に一度の大イベントとなっています。2018年、第10回隼駅まつりでは、過去最高2,000台が集結しました。
「隼駅を守る会」(会長/西村昭二さん)が主催となり、地域の活性化を図ろうと「隼駅まつり」は毎年開催されています。
地元の特産品販売や伝統芸能のステージを楽しんだり、バイクメーカーのスズキが毎回協賛しており、グッズ販売などのイベントもおこなわれています。